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ガス溶接技能講習

資格

「ガス溶接技能講習」を受講しました

令和5年2月18日(土)・19日(日)に「技術技能講習センター株式会社」が行なっている「ガス溶接技能講習」を東京都練馬区新桜台にある「技術技能講習センター 新桜台会場」で受講しました。

費用は、2日間で、12,500円(受講料11,620円+テキスト代880円)でした。

講習初日は、8時00分受付開始。8:20〜19:40までとかなり長い学科講習時間でした。
2日目は、実技講習で9:00〜16:00というスケジュールでした。

会場に到着したのは、8時10分前でしたが、もう受付も始まっていて、数名教室に入っていました。

受付は、入口入ってすぐの所で行っていて、検温・手指消毒をして係員に、写真を添付した書類と資格証を統合する方は資格証を提出して、受講票に書かれた番号と同じ番号の机に座るスタイルでした。

室内は、エアコンを30度に設定していたみたいですが、窓際の席ということもあり冷気が入ってきてちょっと寒かったです。膝掛けの貸し出しがあったので、上はジャンパーを着て、脚には膝掛けをして講義を受けていましたが、それでも足元は少し寒い感じでした。
午後になって気温も上がると、ジャンパーや膝掛けをしなくても快適に受講できるようになりました。

座席は、長い机を2人で使うタイプで、机の前面に板が設置されていて脚を伸ばすと当たってしまうので、隣の席の人も時々脚をぶつけていました。
椅子は、クッションの薄いパイプ椅子だったので、長時間の講義受講で、お尻が痛くなってしまいました。椅子と後の机の間が、ちょっと狭く移動はしにくかったです。

■学科講習

講義は、2日間同じ講師の方で、初日が学科講習8時間、2日目は実技講習5時間で、学科講習は基本的にはテキストに沿って進めていました。

最近の講義では、珍しくパワーポイントを使わずにホワイトボードに文字や絵を書いてじっくりと講義をするスタイルだったので、ホワイトボードに書かれたことをノートに書いて手を動かしていると、時間が経つのが早かったです。
試験に出る場所は、線を引くように教えてくれて、講義時間にも余裕があったみたいで、試験箇所等の復習もしてくれました。

教室を左に出た所に、喫煙所が設置されていました。扉付近は、ちょっと煙かったです。

■講義内容

基本的に、学科講習は、50〜60分の講義で10分休憩の繰り返しで、昼休みは、50分間でした。
実技講習は、90分の講習と15分休憩の繰り返しでした。

受講票に記載されていた時間より早く終わってくれたので、とても助かりました。

■修了試験

修了試験は、25問の三肢択一で、各部門40%以上、全体で60%以上正解なら合格です。

問題は、講義をきちんと聴講して重要箇所に線を引いていれば、そこから出題されていたのと、三択だったこともあり優しい印象でした。
試験が終了した人から、問題用紙と答案用紙を前にいる係員に渡して、帰宅です。

不合格者は、係員の方が携帯に連絡をして、翌日、再試験とのことでしたが、今回は全員合格でした。(再試験は1回のみ)

試験は、10分もかからずに終わって、18時35分頃に教室を出ました。
受講票には、19時40分終了となっていたので、1時間ほど早く1日目は終わりました。

■赤線箇所まとめ(忘備録用)

P11 圧縮ガス 35℃で14.7MPa
P12 可燃性ガス 水素、アセチレン、LPG
支燃ガス 空気、酸素、塩素
   不燃性ガス 二酸化炭素、窒素、ヘリウム
P14 比重が1以下空気より軽い 1以上空気より重い
   アセチレン 0.91
   酸素 1.11
   二酸化炭素 1.53
   プロパン 1.56
P22 分解爆発 アセチレン 0.13MPa以上は禁止
P26 純粋なアセチレンは、無色・無臭の気体、発火温度は約300℃と低い
P27 銅と銀に容易に反応する、70%以上含有する合金の使用禁止
P30 大気中酸素約21% 比重1.1 空気より重い
P35 ボンベの色 酸素ガス 黒色
         炭酸ガス 緑色
         アセチレンガス 褐色
         水素ガス 赤色
         その他 ねずみ色
P36 酸素容器 鋼製継目なし容器 35℃で14.7MPa
P39 可燃性ガス容器を10本以上
   9本以下でも水素・アセチレン 400ℓ、
   その他の可燃性ガス1,000ℓ以上は「ガス集合装置」→「ガス溶接作業主任者」
P52 圧力調整ハンドルを左に回して緩んでいることを確認
P70 炎の調整は、燃料ガス、余熱酸素の順で行う
P89 逆火の原因 ②酸素の供給量が過大になった時
P95 容器の元弁はゆっくり開けること
P119 責任体制の明確化
P120 第4条 労働者は、労働災害を・・・努めなければならない。
P128 第59条 事業者は、労働者を雇い入れた時は、・・・安全又は衛生のための教育を行わなければならない。
P139 再交付 交付を受けた登録教習機関

■技能講習

2日目は、5時間の技能講習で8時15分頃から受付開始でした。
受講番号を伝えて資格証を渡して、受講番号No.1~No.22は手前側、No.24~No.39は奥側に座ってくださいとのことで、検温・手指消毒して、来た順に好きな席に座る感じでした。
ただ、実技の際は受講番号順に行いました。

■技能講習 持ち物

  • 筆記用具
  • 長袖、長ズボン
  • 帽子
  • サンダル等不可

9時に講習開始、16時頃講習終了で実技の修了試験はありませんでした。
実際に、実技を行う時に「実技実施要項」という用紙を講師の方に渡して、教えてもらいながら実技をすると用紙にチェックをしてもらうのを繰り返す感じでした。

経験者が2割ほどで、未経験者の方が多かった印象でした。
実際の1人あたりの実技時間は、調整器の取付・取外し(約6~10分間)、点火・火炎調整(約2~5分間)、切断(約3~5分間)と合計13〜25分間ほどで、あとは椅子に座っての待機時間でした。
待機時間といっても、講義中なので私語やスマホなどは厳禁です。(トイレと水分補給はOKでした)

■実技講習の流れ

  • 調整器の取付・取外し(1人1回 約6~10分間)
  • 点火・火炎調整(1人2回 約2~5分間)
  • 切断(1人1回 約3~5分間)

可燃性ガスを使っての実技講習のため、教室は換気のために窓を開けているので、受講時の気温によっては服装の調整が必要だと思いました。

それと、部屋中に黒いススが舞っているので、汚れても大丈夫な服装とマスクは必須だと感じました。

受講する前は、「ガス溶接技能講習」は少しハードルが高いように感じていましたが、実際に受講してみたら思っていた以上に優しく資格を取得出来たので良かったです。

■講習会場周辺の駐車場

講習会場周辺の駐車場は、あまり多くなく値段も1,110~1,650円(令和5年2月)と幅がかなりありました。
講習会場の隣のファミリーマートの駐車場に停めた場合は、レッカーするとのことでした。

「ガス溶接技能講習」とは

労働安全衛生法に定める「ガス溶接技能講習」を修了して、可燃性ガス及び酸素を使用した金属の溶接、溶断、加熱の業務を行う者をいいます。

可燃性ガス及び酸素を混合して使用するガス溶接、切断等のガス溶接の作業を行う上で必要な資格で、これを修了して、実務経験を積むと「ガス溶接作業主任者」免許試験の受験資格が得られます。

■受講資格

・受講資格は特になく、満18歳以上であれば誰でも受講することが可能です。

■講習科目

■学科

  1. ガス溶接等の業務のために使用する設備の構造及び取扱いの方法に関する知識(3時間)
  2. ガス溶接等の業務のために使用する可燃性ガス及び酸素に関する知識(3時間)
  3. 関係法令(2時間)

■実技

  1. ガス溶接等の業務のために使用する設備の取扱い(5時間)

2日間にわたり学科講習と実技講習が行われます。
このような技能講習の場合は修了試験も学科・実技とも行われるのが通例ですが、「ガス溶接技能講習」にあっては法令上、修了試験は学科についてのみ行えばよいこととなっています。

まとめ

「ガス溶接技能講習」で得ることができる知識や技術はガス溶接・切断の基本です。さまざまな作業現場で求められている技能を学べるわけではありませんが、資格を取得しておくと仕事の幅を広めることができます。

また、溶接の資格にはほかにもさまざまなものがあるため、ガス溶接技能講習を始まりとして、更なるステップアップを目指すことも可能です。

工場などでモノづくりに深く関わるために、基本的な知識を身に付けたいなら、「ガス溶接技能講習」の取得にチャレンジしてみてよいかもしれません。

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