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城下町の名残が残る[千葉県]佐倉市を散策!おすすめスポット8選

散策

房総地方最大の城下町として栄えた、千葉県佐倉市。
佐倉城を中心に発展した千葉県佐倉市は、都心からのアクセスも約1時間と良好で、今も江戸時代の暮らしを感じられる武家屋敷に、かつて侍が歩いた竹林の小道など城下町の面影を残す街並みが魅力です。

今回は、そんな千葉県佐倉市のおすすめスポットをピックアップしてご紹介します。

佐倉市のMAPはこちら

【1】江戸の暮らしを感じる古民家『武家屋敷』

まずご紹介するのは、武士が江戸時代に暮らしていた住居「武家屋敷」です。
城下町の面影が色濃く残っているのが、武家屋敷通りのたたずまいです。生垣と土手が、江戸時代の姿をそのままとどめています。

この武家屋敷通りに、「旧河原家住宅」「旧但馬家住宅」「旧武居家住宅」の3軒が公開されています。

当時の佐倉藩士は身分に応じた規模、格式を持った屋敷に暮らしていたそうで、外観も内部の構造も身分に応じて少しずつ違っていて、身分の違いによる暮らしの違いを実感できるので、3軒とも見るのがおすすめです。
旧河原家住宅、旧但馬家屋住宅、旧武居家住宅の順で右からまわるとスムーズです。

なお、旧河原家住宅は外からのみの見学でしたが、旧但馬家住宅と旧武居家住宅は建物の中にもあがって見学出来ました。
縁側に腰をかけて、歴史に思いを馳せながらゆっくり過ごすのもいいかもしれません。

こちらの武家屋敷では、年に数回、甲冑の試着会も開催していて、入館料のみで無料で試着できるので、興味がある方はぜひ参加してみてください。

『武家屋敷』

  • 営業時間:9:00~17:00(最終入館16:30)
  • 定休日:月曜(祝日の場合は翌火曜)、年末年始(12月28日~1月4日)
  • 入館料:一般210円、学生100円 ※土日祝は小中学生無料
  • 交通アクセス:
    JR佐倉駅下車 → 徒歩約15分 または 京成佐倉・田町車庫方面行バス「宮小路町」下車徒歩約5分
    京成佐倉駅下車 → 徒歩約20分 または JR佐倉駅方面行バス「宮小路町」下車徒歩約5分クルマの場合、佐倉ICから約20分
  • 駐車場:10台(無料。大型車駐車不可)
  • 甲冑試着会は2/11(建国記念の日)、4/29(昭和の日)、5/5(こどもの日)、9月第3月曜日(敬老の日)、11/3(文化の日)に実施

トイレも整備されている「武家屋敷無料駐車場」
グーグルマップで「武家屋敷無料駐車場」を案内してもらったら駐車場の裏側の細い道に案内されて大変でした。「武家屋敷」で案内してもらったらすんなり到着出来ました。

【2】江戸時代にタイムスリップ!?『ひよどり坂』

次に向かうのは、武家屋敷のすぐ近くにある「ひよどり坂」。

ここは、約160mの小道の両脇に美しい竹林が見られ、景観が江戸時代からほとんど変わっていないと言われていて、侍が佐倉城に行く時に通っていたことから“サムライの古径”とも呼ばれています。

当時の武士たちが暮らしていた武家屋敷から、ここを通って佐倉城へ向かっていたと考えると、江戸時代にタイムスリップしたような不思議な感覚が味わえる風情たっぷりのスポットです。

坂道は、整備されているので着物でも歩くことができますが、雨が降った後などは足元が滑りやすくなっているので、ご注意ください。

『ひよどり坂』

  • 営業時間:特になし。24時間立ち入り可能
  • アクセス:クルマの場合、佐倉ICから約20分。
         電車の場合、JR佐倉駅から徒歩約15分、京成佐倉駅から徒歩約20分
  • 駐車場:坂の上にある武家屋敷駐車場(10台。無料。大型車駐車不可)
        または佐倉城址公園自由広場駐車場を利用
        (200台以上※公園内合計台数。無料。徒歩約8分)
  • 犬を連れての通行可

【3】お土産におすすめ!『蔵六餅本舗木村屋』

武家屋敷・ひよどり坂から歩いて約10分、JR佐倉駅と京成佐倉駅の中間あたりに、「新町通り」という大通りがあります。

武家屋敷周辺が佐倉藩士の住むエリアだったことに対し、こちらは、町民たちが住んでいた城下町の商店街で、江戸時代には旅籠や茶店など、多くの町屋で賑わっていたエリアです。

街並み全体が保存されているわけではありませんが、昔ながらの風情を残す建物がちらほらと点在しており、城下町の名残を楽しめます。

その新町通りに、「蔵六餅本舗 木村屋」という老舗の和菓子屋さんがあります。
明治15年にあんぱんで有名な東京・銀座木村屋の2号店として創業され、創業時はパンを製造していたそうですが、戦後に和菓子の販売をはじめ現在も老舗の伝統と味を守り続けています。

佐倉藩主堀田家には、三百年の昔から、上面に亀の甲を曝した様な五彩混ざった地肌の一奇石が、「蔵六石」と称され、伝えられていて「蔵六餅」は、この家宝にちなみ、佐倉市が亀のように末永く発展しますようにと願い込めて発売された餅入り最中です。

一つ一つ手作りで作られていて、甘さ控えめで上品なあと味の最中で、餡の中にはお餅も入っています。粒あん、こしあん、白あんの3色3種類があり、1個150円です。

お土産としておすすめですが、城下町の散策途中の休憩スポットとして、甘い物とお茶を頂けるお休み処としても利用できます。

『蔵六餅本舗木村屋』

  • 営業時間:9:00~18:00(コロナ営業17時まで)
  • 定休日:水曜(毎月10日、お盆、年末年始は営業)、元旦
  • アクセス:クルマの場合、佐倉ICから約15分。
         電車の場合、JR佐倉駅から徒歩約20分、京成佐倉駅から徒歩約15分
  • 駐車場:店舗横の駐車場(約3台。無料)

【4】マラソンの故小出義雄監督が愛したとんかつ店『おかやま食堂』

先ほどと同じ新町通り沿いにある佐倉市で人気のとんかつ屋さん『おかやま食堂』。
こちらのお店は元々お肉屋さんをやっているだけあって、素材がとても良くトンカツやメンチカツのお肉がスゴク美味しいです。
マラソンの故小出監督や佐倉アスリートクラブの人たちも通っていたそうです。

厚めのロースカツが人気メニューですが、個人的に良かったのは、”日替わりランチ”です。
メインの肉料理にお刺身やお新香・冬瓜汁が付いて1100円(外税)!
ちょっとずつ色々なものを食べたい人には、コスパ最高な定食です。

おかやま食堂

  • 営業時間:金、土、日:11:00~14:30(L.O.14:00)
               17:00~21:30 ※時短営業中20:30(L.O.20:00)
         月、火:11:00~14:30(L.O.14:00)
  • 定休日:水曜・木曜
  • 駐車場:店前4台、道路向かいに5台
  • 電話:043-485-6529

【5】日本有数の大型博物館『国立歴史民俗博物館』

続いて紹介するのは、新町通りからクルマで約5分の場所にある、佐倉城址公園の一角に建てられている通称「歴博(れきはく)」という呼び名で親しまれている「国立歴史民俗博物館」です。

こちらは、日本の歴史学、考古学、民俗学を総合的に研究・展示する、我が国最大の国立歴史民俗博物館で、広大な館内には、先史・古代、中世、近世、民俗、近代、現代と時代ごとに6つの展示室に分かれていて、その時代を象徴するテーマに沿って、復元模型などが多く展示されています。

子供から大人まで、歴史に詳しくない人にもわかりやすいように展示方法が工夫されているので、いろいろな視点から歴史を楽しめます。展示物を眺めていると、まるでタイムスリップした様な感覚に包まれます。

また、期間限定の企画展示も多く、訪れる度に新しい展示を楽しめるのも魅力の一つです。

ここでは、展示内容の性質上、撮影禁止の展示もありますが、基本的にはストロボ撮影をしなければ、撮影は自由に出来ます。
部屋や展示物によって「撮影不可」の場所のありましたが、どこが「撮影不可」なのか?ちょっと分かりにくかったです。

館内は静かなので、周りに迷惑をかけないように、スマホのカメラのシャッター音があまりしないように気をつけて撮影しました。

それと残念な事にコロナのせいで、触ってはいけないものが多く、本来なら色々体験出来るだろう物、奥まで入ってもっと近くで見れただろう物、詳しい説明の書かれてるであろうあちこちにある説明書は読めなかったです。

「歴博」には、小学校の社会科見学で来たことがあって、懐かしい思い出の施設です。あれから30年以上の月日がたち、ふと訪れてみましたが、展示も一新されていて小学生の頃とはまた違った意味で楽しめました。

個人的に注目した展示は、縄文・弥生時代の展示、「近世」がテーマの第3展示室、2011年の東日本大震災で、津波に飲み込まれた住宅の復元展示でした。

最初の縄文・弥生時代コーナーの人形の作り込みは、ただ人形を置くのではなく、実際に当時の人々はこうしていただろうというストーリー性を持たせ、更に実際の人の動作をモデルにしながら作り上げれたリアルな造形美が良かったです。

「近世」がテーマの第3展示室では、特に「江戸橋広小路模型」が良かったです。
「江戸橋広小路模型」は、日本橋付近の町・市場・盛り場を復元した模型です。120万人が暮らす江戸は、世界有数の都市であり経済の拠点でもありました。とくに日本橋は、現在にも続く老舗が並び、人や物が行き交う交差点の様子を眺めていると、当時の賑やかな話し声などを想像してしまいました。

そして3つ目は、2011年の東日本大震災で、津波に飲み込まれた住宅の復元展示は、田舎のおばあちゃんの家そっくりで、小さい頃の思い出を思い出しながらじっくり見てしまいました。

展示されている尾形家は、宮城県気仙沼市にあるイワシ漁の網元として江戸時代から200年以上続く由緒ある家で、津波で流された生活用具や民具を救出してクリーニングし、流失を免れた部材も使いながら、津波に飲み込まれる前の空間を復元して、気仙沼の歴史ある家を蘇らせたそうです。

国立だけあって施設の規模が大きく、展示室も第1展示室の先史・古代から第6展示室の現代まで揃えていて全部をじっくり観ていこうとしたら1~2時間ではとても足りません。
展示室がきっちりと区分されているので、興味のある展示を重点的に観ていくのもいいかもしれません。

どの時代においてもレプリカの作り込みは、とてもよく再現されていて感銘を受けました。遠い昔の存在だと感じていた歴史を、すごく身近に感じることが出来たのは、歴博の展示のおかげです。

面白い企画展示があれば、また訪れてみたいと思います。

『国立歴史民俗博物館』

  • ウェブサイト  https://www.rekihaku.ac.jp/
  • 開館時間 : 3月〜9月 / 9:30〜17:00
           10月〜2月 / 9:30〜16:30
  • 入館料 : 一 般  600円(団体350円)
          大学生  250円(団体200円)
          小・中学生・高校生  無 料
  • 休館日 : 毎週月曜(休日の場合、翌日休館)
          年末年始(12月27日〜1月4日)
  • 駐車場 : 駐車場、無料。
          現在第一駐車場は使えないようで、建物から徒歩3分位の第二駐車場(未舗装)に案内されました。(予定閉鎖期間:令和3年3月~令和4年3月末)

【6】搾りたて牛乳を使ったソフトクリームが美味しいお店『金子牧場』

農家の敷地内をきれいに改装した小さなお店で、道向かいの牧場の牛の搾りたての牛乳を使用した、自家製ソフトクリームが美味しいお店です。

このお店の使用しているソフトクリームのマシーンが凄くて、イタリアの高級ジェラート製造機のトップメーカーとして知られている「カルピジャーニ社製」を使用しています。このマシーンで、作られたソフトクリームは、非常にきめが細かくてなめらかと評判です。

こちらのお店のラージサイズは、世間的にはジャンボサイズくらいの大きさがあって、価格は385円。スモールサイズが、一般の標準サイズくらいかと思います。価格は220円です。
他に、牛乳やヨーグルトも販売しているので、乳製品が好きな人にはおすすめです!

目の前の牛舎を眺めながら、濃厚なミルクの味わいで甘みも程よく、後味さっぱりなソフトクリームを美味しくいただきました!

金子牧場

  • ホームページ:https://www.facebook.com/sakura.kanekobokujyo/
  • 電話:043-485-0792
  • 営業時間:平日 10:00~16:00
         土日 10:00〜16:30
         (季節によって変動あり 夏季は17:00)
  • 定休日:水曜日
  • 駐車場:あり 4台

【7】かぼちゃこだわりのユニークなお店『かぼちゃの店』

ひっそりとたたずむこちらのお店は、北海道かぼちゃのみを使用し、かぼちゃこだわりのユニークなお店です。

店内はたくさんの「かぼちゃ」にまつわるインテリアでいっぱいで、かぼちゃのプリン、かぼちゃのケーキ、かぼちゃのタルトなどなど、売っているスイーツ類も、ほとんどがかぼちゃです。

ぎゅぎゅっと素材が詰っていて濃厚な絶品「かぼちゃプリン」は、プリンですがプルプルしたプリン感は全くないです。
小さ目ですが、想像以上にずっしりしていて、一口でかぼちゃの風味が口いっぱいに広がり、甘すぎず食べやすくて美味しかったです。

アットホームな雰囲気の店内で、スイーツやランチメニューをいただくこともできるようです。

『pumpkin fieldsかぼちゃの店

  • ウェブサイト :  http://kabochanomise.com/
  • TEL:043-486-3929
  • 開店時間 : 木曜日: 10:00 – 15:00
           金曜日: 10:00 – 15:00
           土曜日: 10:00 – 15:00
  • 駐車場:3台

【8】オランダ風車と季節の花々を一緒に見ることのできるスポット「佐倉ふるさと広場」

京成電鉄で、佐倉駅に向かう列車内から見えるのが、日蘭親善のシンボルとして建てられた風車で、春は、チューリップ、夏はひまわり、秋はコスモスと四季折々の花が楽しめる「佐倉ふるさと広場」の一角に建っている佐倉のランドマーク的な存在です!

風車の正式名称は「リーフデ」といい、友愛という意味が込められています。
風を受けて回る本格オランダ風車なので、羽根は風向きに合わせて移動します。風車守の巧みな羽根移動作業は必見です。

風車の内部も2階まで見学でき、風車の模型やオランダ自転車が展示されているほか、風車の羽根の回転を水汲みの回転に変える歯車構造が分かります。風で回るオランダ風車は、日本に3ヶ所だけとのことです。

広場内には、シンボルである本格的オランダ風車の他にトイレや休憩所、売店を備えたオランダ様式の管理棟「佐蘭花(さらんか)」では、レンタサイクルや観光船の案内もしています。

その他、オランダの植物を通年で楽しめるオランダ庭園や、プチガーデン巡りを気軽に楽しめる24区画のシェアガーデンなど、印旛沼の自然を身近に楽しめるスポットです。

ところでなぜ佐倉とオランダが親善関係なのかというと、その関係の始まりは江戸時代にさかのぼります。

当時の佐倉藩主「堀田正睦公」は、藩学に蘭学を積極的に取り入れ、全国でも蘭学が盛んな藩となり”西の長崎、東の佐倉”といわれたほどです。佐倉藩の蘭医学は全国に知られ、幕末、明治の時代に活躍した多くの人材が、佐倉から育っていきました。

この歴史的なつながりを生かし、草の根の国際交流を行うため佐倉日蘭協会が設立され、現在もオランダとの文化交流が続いています。

本格オランダ風車のある『佐倉ふるさと広場』は、このような流れをうけ、ふるさと印旛沼の自然と触れ合う交流の場、さらには国際親善の場となるよう設けられました。

そして、この広場では日蘭修好380周年を記念して、平成元年から毎年4月にチューリップフェスタが開催され、人々が集う交流の場となっています。

「佐倉ふるさと広場」

  • ウェブサイト : http://www.city.sakura.lg.jp/0000000674.html
  • [風車運転時間・風車内部見学時間]
    毎週金・土・日曜日及び、その他の曜日のうち祝日、振替休日
    または佐倉ふるさと広場において市のイベントが開催される日
    午前9時30分~12時・午後1時~午後4時
  • オランダ庭園
    年中無休。24時間開園。
    ただし花火大会等イベント開催時一時的に見学できない場合があります。
  • シェアガーデン
    年中無休。24時間開園。
    ただし花火大会等イベント開催時一時的に見学できない場合があります。
  • 交通案内
    京成臼井駅から徒歩30分。
    京成佐倉駅から徒歩40分
    東関東自動車道佐倉ICから車で30分(専用駐車場5台)
  • [コミュニティバス]
    京成佐倉駅北口から、佐倉市コミュニティバス 内郷ルート(飯野往復)に乗車し(乗車料200円・約10分)、ふるさと広場バス停で下車。
  • [レンタサイクル]
    京成佐倉駅・うすい駅等との間で、レンタサイクルがご利用いただけます。
    ◆貸出場所
     観光案内所(京成佐倉駅前(社)佐倉市観光協会)
     JR佐倉駅前観光情報センター(JR佐倉駅北口階段下)
     佐倉ふるさと広場
     他で貸出ししています。
    ◆時間 午前9時から午後4時
    ◆料金 1日500円(電動アシスト自転車は1日1,000円)
    (社)佐倉市観光協会 電話:043-486-6000
    ※佐倉ふるさと広場内の管理棟へ直接、お問い合わせされる場合は、電話:043-486-8898へ問い合わせてください。

おわりに

以上、城下町佐倉のおすすめスポット8つをご紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
歴史の町というだけでなく、あの野球界のスーパースター、長嶋茂雄氏の出身地としても有名です。

東京都心からクルマで約60分とアクセスが良く、非日常気分を味わいたい時におすすめの町です。
次回の旅の候補にいかがでしょうか!


掲載内容は執筆時点のものです。 2021/09/10 訪問



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