不整地運搬車技能講習を受講してきました
土日の休みを利用して、「コマツ教習所 神奈川センター」で「不整地運搬車運転技能講習」を受講してきました。2日間の11時間コースで、費用は43,000円でした。
講習の流れとしては、初日は学科のみで8時40分〜17時15分までの7時間授業。
60分授業の10分間休憩で、昼休みは、45分間と短めです。
2日目は、朝一から学科のテストを行ない、2時間目からやっと実技。
実技の方は、簡単な機械の説明の後、前進・後進・左折・右折の練習、8の字走行、試験コース走行、2回目の試験コース走行時は、荷台に砂を載せて走行して、練習は終了。
最後に実技試験をして終了という流れでした。
今回、10名ほど受講されていたので、1回乗車した後は、他の受講者の方が運転し終わるまでずっと待っていたので、実質25分(5分×5回)くらいしか乗れない感じでした。
(屋外の椅子に座って待っているので、冬は防寒対策はしっかりした方が良いと思います)
まあ何はともあれ「不整地運搬車運転」の資格が取れたので、毎年3月くらいにある現場で運転出来たらいいなぁ〜と思っています。
今の仕事に就いてからまだ日が浅く、まだそれほど資格を取得しているわけではないのですが、1年に2〜3個のペースでコツコツと取得していければと思っています。
■不整地運搬車とは
不整地運搬車は、不整地走行用に設計され、足回りがクローラ式またはホイール式になっており、荷物を積載する荷台を備えた動力付き自動車です。
車両の平均接地圧が低いためダンプトラックなどが入ることが出来ない不整地・軟弱地・傾斜地などでの運搬作業の省力化・効率向上を図る手段として造園業・ゴルフ場造成など広い分野で使用されています。
■「不整地運搬車運転」技能講習修了証とは
「不整地運搬車運転」技能講習修了証は、不整地運搬車の運転に必要な資格です。
「最大積載量1t以上の不整地運搬車の運転業務には、不整地運搬車運転技能講習を修了した者でなければ業務に就かせてはならない」と労働安全衛生法により義務付けられています。
「不整地運搬車運転」の資格だけをもっていても、自動車運転免許がないと公道を走ることができません。逆に、運転免許だけをもっていても、「不整地運搬車運転」の資格がないと工事現場では作業できません。
そのため「不整地運搬車運転」資格は、他の「車両系建設機械運転」資格と組み合わせて取得する人が多いです。
「普通自動車運転免許」と違い、免許の更新はなくて一生ものの資格となります。
■「不整地運搬車運転」の講習場所・費用
「不整地運搬車運転」は、全国都道府県の教習所で年に数回実施されています。代表的なものとして「コマツ教習所」、「キャタピラー教習所」、「コベルコ教習所」などがあります。
料金は、教習所や講習コースによって3万円から12万円程度とかなり幅があります。
なお、「不整地運搬車運転」の技能講習は、建設業の事業主向け助成金「建設教育訓練助成金」の対象となっているので、職場に確認してみるのもいいでしょう。
技能講習の場合、経験や保有資格によって11時間、15時間、31時間、35時間の4コースに分かれています。
11時間 |
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15時間 |
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31時間 |
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35時間 |
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「大型特殊自動車免許」や「車両系建設機械(整地等)(解体用)運転技能講習修了証」をもっていると、講習時間は11時間とかなり短縮出来ます。
一方、車両系資格をもたず、未経験の場合は35時間コースとなり、5日~6日にわたる長丁場となってしまうので、もし今後下記の技能講習を受講する方は、先に「大型特殊自動車免許」を取得した方が良いと思います。
- フォークリフト運転技能講習
- 車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習
- 車両系建設機械(解体用)運転技能講習
- ショベルローダー等運転技能講習
「普通自動車免許」を持っている人が、「大型特殊免許」を教習所で取得する場合は、学科教習は免除され、6時限の技能講習のみなので、検定まで含め最短4日間で取得できます。
■不整地運搬車運転技能講習の受講条件・試験の難易度
「不整地運搬車運転」は、18歳以上なら誰でも取得できる資格です。
学科試験は、他の運転資格と比べても比較的難易度が低いといえます。講習をきちんと受けていれば、試験には合格できると思います。
合格基準や合格率は公表されていませんが、講習を受講したほとんどの人が合格しています。
■まとめ
「不整地運搬車運転」技能講習修了証は、地盤の悪い場所の運搬に役立つ資格で、土木建設工事や、農林水産関係、造園関係の仕事でニーズが強いようです。
他の車両系資格と組み合わせることで、幅広い領域で活躍できる可能性があります。
全国各地の教習所で受けられますが、経験や保有資格によって対応できる教習所が限られている場合があるので、受講時間や料金などあらかじめ確認しておくとよいでしょう。
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