「型枠支保工の組立て等作業主任者」技能講習を受講してきました
令和5年4月1日(土)・2日(日)に「技術技能講習センター」が行なっている「型枠支保工の組立て等作業主任者」技能講習を東京都練馬区豊玉にある「技能講習講習センター 豊玉会場」で受講してきました。
費用は、2日間で、15,000円(受講料12,790円+テキスト代2,210円)でした。
講習初日は、8時20分集合で、8:50〜17:40までの講習時間で、2日目は9:00〜17:10で最後に修了試験を行うという流れでした。
受付は2階の教室入口で行っていて、検温・手指消毒をして係員に、写真を添付した書類と資格証を統合する方は資格証を提出して、受講票に書かれた番号と同じ番号の机に座るスタイルでした。
講義は、2日間同じ講師の方で、基本的にテキストを最初から順番に読み進めていく感じでした。
試験に出る大事な場所は線を引くように教えてくれましたが、試験箇所等の復習などはありませんでした。
室内は、エアコンが入っていましたが、上はちょうど良く足元は少し寒い感じでした。
ブランケットの貸し出しがあったので、助かりました。
座席は、長い机を2人で使うタイプではなく1人用机で使いやすかったですが、座席間はちょっと狭く移動はしにくい印象です。
館内は、全館禁煙とのことで、喫煙する場合は、ポケット灰皿を持って、入口を出て右側にある公園で喫煙してくださいとのことでした。
■講義内容・時間割
基本的に、50~60分の講義で10分休憩の繰り返しで、昼休みは、50分間でした。
■修了試験
修了試験は、25問の四肢択一で、各部門40%以上、全体で60%以上正解なら合格です。
試験時間は、30分間です。
問題は、講義をきちんと聴講して重要箇所に線を引いていれば、そこから出題されていたので比較的優しい印象でした。
試験が終了したら、問題用紙と答案用紙を前にいる係員に渡して教室や廊下で静かに待機です。
全員が試験を終え、教室に戻り採点が終わるのを待って、合格している人は番号順に呼ばれて、修了証をもらって講習終了(17:10頃)です。
不合格者は、合格者が資格証を渡されてる間教室で待機して、合格者が帰った後、同じ問題で再試験を行うとのことでした。(再試験は1回のみ)
再試験も不合格の場合は、3,000円で再受講とのことでした。
■赤線箇所まとめ(忘備録用)
◆1日目
P1 型枠及び型枠支保工に係る工事 〜 工事全体の工程や作業の安全に大きな影響を与える。
P2 ④危険が急迫しているときは作業者を退避させる。
P10 木製型枠 木材なので、コンクリートに対する保湿性に優れており 〜
P44 躯体図は、設計図に基づいて作成される型枠工事の基本となる図面。
P76 ③コンクリート打設に必要な 〜 作業者などの質量による荷重
P85 整理整頓は安全ばかりでなく 〜
P98 ①型枠支保工の組立て等作業主任者の直接の指揮で作業を行う。
P99 ②パイプサポートの支持ピンは、必ず専用の支持ピンを用いる。
P103 ②1層目の脚部には、ジャッキ型ベースを用い、敷板等に釘止めする。
P125 ②外壁、開口部、立上り等は、危険作業なので、〜 4人1組とする。
P140 安全帯のフックは、D環の位置より上のできるだけ高いところに掛け 〜
◆2日目
P154 移動式足場専用わくを使用する場合は4層まで 〜
P156 安全ネット ②衝撃を受けたもの(人体) 使用しない
P163 玉掛け作業 つり上げ荷重が1t以上 技能講習修了者
P167 つり角度は60度以下を標準とする
P184 建設現場の快適化は、 〜 働く人全員の理解と協力で取り組む
P194 不安全行動をなくすためには、 〜 正しい作業手順を文書にしたものが作業手順書
P203 指差呼称などして確認して、作業にかかる。
P208 災害発生時 ⑦災害現場の保守に努める
P209 担架で移動するとき 脚部を進行方向に向けて静かに移動する
P234 労働災害 〜 労働者が負傷し、疾病にかかり、又は死亡することをいう。
P248 事業者は、作業主任者を選任したときは、〜 関係労働者に周知
P266 作業主任者の職務 1.作業の方法を決定し、作業を直接指揮すること。
P272 3m以上の高所から物体を投下するときは、〜
■講習会場周辺の駐車場
会場となっている「技能講習講習センター 豊玉会場」周辺のコインパーキングは、1日駐車して1,700〜1,900円くらいが相場のようでした。
自転車やバイクは、事務所横のスペースに駐車することが出来ました。
「型枠支保工の組立て等作業主任者」とは
「型枠支保工の組立て等作業主任者」とは、コンクリートの打設に用いる型枠を支持する仮設の設備の組立てや解体の作業において、労働災害を防止するために監督・安全指導する責任者です。
「型枠支保工」とは、支柱、はり、つなぎ、筋かい等の部材により構成され、建設物におけるスラブ、けた等のコンクリートの打設に用いる型枠を支持する仮設の設備のことです。
建設現場では、この型枠支保工の組立てや解体作業を行う際には、安全面の監督と指導のために、事業者は「型枠支保工の組立て等作業主任者」の資格所持者を主任者として選任することが労働安全衛生法で決められています。
■受講資格・受講コース
- 型枠支保工の組立て又は解体の作業に3年以上従事した経験を有する者。
- 大学、高等専門学校または、高等学校において、土木または建築に関する学科を卒業し、その後2年以上型枠支保工の組立て・解体作業に従事した経験を有する者。
- 職業能力開発促進法に基づく一定の訓練を修了し、その後2年以上、型枠支保工の組立てまたは解体の作業に従事した経験を有する者。
免除(科目等)について
- 型枠支保工の組立て等作業主任者技能講習規程第1条1,2,4号に掲げる者は、①作業の方法に関する知識及び、②工事用設備、機械、器具、作業環境等に関する知識が免除。
- 普通職業訓練のうち建設科、ブロック建築科の訓練又は、能力再開発訓練の建設科、型わく科、ブロック建築科の訓練)を修了した者は、①作業の方法に関する知識及び、②工事用設備、機械、器具、作業環境等に関する知識が免除。
- 技能検定職種のうち、ブロック建築、又はとびに係る1級又は2級の技能検定に合格した者は、①作業の方法に関する知識及び、②工事用設備、機械、器具、作業環境等関する知識が免除。
- 建設科、建築科、建築ブロック科、又はとび科の職業訓練指導員免許を受けた者は、①作業の方法に関する知識及び、②工事用設備、機械、器具、作業環境等に関する知識が免除。
※今回受講した、「技術技能講習センター」では免除コースはありませんでした。
■講習科目
13時間/2日間(修了試験時間を除く)
① 作業の方法に関する知識(7時間)
② 工事用設備、機械、器具、作業環境等に関する知識(3時間)
③ 作業者に対する教育等に関する知識(1時間30分)
④ 関係法令(1時間30分)
⑤ 修了試験
まとめ
ホテルや大型商業施設、オフィスビルなど鉄筋コンクリート造の大規模な建造物では大量のコンクリートを使うので、「型枠支保工」に不備があると大事故につながりかねません。「型枠支保工の組立て等作業主任者」は、そうした労働災害を防止するために配置される人が取得する国家資格です。
現場で作業主任者は必置資格ですので、今後の需要も安定していると思われます。
経験を積んで挑戦できる資格として、「型枠施工技能士」があります。この資格を取得することで、責任者や事業主へのステップアップが可能になることも含めて、将来性のある資格といえるでしょう。
受講資格があれば、講習と簡単な修了試験で取得できるので、難易度は低めです。
型枠工事の経験と知識を証明でき、かつステップアップとなる資格として検討されてはいかがでしょうか。
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